手触りのある日常

手触りのある日常

​山の流木と、朝の赤虫。

​朝、起きて最初に水槽の前へ行く。六十センチのガラス越しに、揺れる水草を眺める。ヒーターで二十六度に保たれた水の中には、私とは別の時間が流れている。​水槽の前を通ると、アベニーパファーが寄ってくる。世界で一番小さな、淡水のフグだ。体長は三セ...
手触りのある日常

​パソコンを閉じ、山を歩く。それだけの一日。

平日はずっと、パソコンの前で座りっぱなしだ。指先と脳だけを使い続ける毎日。だから休日は、自分の身体を使い切りに、九州の山へ行く。​誰かに言われたからじゃなく、自分の指先や足の裏が、土や岩の感触を欲しがっている。一歩ずつ、踏みしめる感覚を確か...
手触りのある日常

二度と自分では洗えない 家電で「めんどくさい」を抹消した私の選択

高度な「退化」のすすめ私の家にはドラム式洗濯機、掃除ロボット、食洗機があるこれらを導入して起きた変化は単に家事が「楽になった」ことではない「自分で行うという選択肢が、人生から消滅した」ということだ​もちろんすべてが完璧に自動なわけではない食...